せどりと転売の違い!それぞれのメリットとデメリット

せどりと転売の違い!それぞれのメリットとデメリット

せどりは手軽にできる副業のなかではトップクラスに利益が期待できます。

住んでいる地域にもよりますが、コツさえつかめば始めてから1年かからず月に10万円以上の利益を出せる場合もあります。

そこで今回は副収入を得たい人にむけて、せどりと転売の違いについてを解説しましょう。それぞれのメリットやデメリット、違法性など気になるポイントが分かります。

目次

せどりとは何か?

せどりは市販されている商品を購入して、それを売却することで利益を得る行為を指します。

本来の意味は購入した商品の価格と売却額との差額を意味します。

しかし、リユースショップなどで購入した商品をインターネットで売却することで収入を得る個人が増えてからは、一般の店舗で購入した商品を売却して利益を得ることを、せどりと呼ぶのが一般的になっています。

店舗で仕入れる「店舗せどり」、インターネットを活用して商品を仕入れる「電脳せどり」などやり方も様々です。

以前は古本の売買で金銭を得ることを専らせどりと呼んでいましたが、最近はそういった制限は無く、ほとんどすべての商材を対象にせどりと呼んでいます。

転売とは何か?

転売は希少性の高い品物や、これから値上がりが見込まれる商品を購入して、時期を見計らって売却し、利益を得る行為のことです。

取り扱う商材は多く、値上がりしそうな商材があれば新品、中古問わず仕入れます。

場合によっては自ら買占めを行って市場価格を吊り上げるようなこともします。

そのため転売をする者によって不当に価格が高騰することがあり、一般の消費者から反感を買うことも少なくありません。

一度に大量の商材を仕入れることもあるため、商材選びを間違うと大きな損失を出す危険性があります。

せどりと転売はどこが違うのか?

項目せどり転売
仕入れの対象新品・中古問わず、安く仕入れられる商品新品・中古問わず、需要が高い商品
販売価格仕入れ値+手数料程度仕入れ値+高額な利益
目的安く仕入れて、手軽に利益を得ること需要と供給の差を狙い、高額な利益を得ること
イメージ比較的健全な商行為悪質な商行為と見なされることが多い

せどりと転売の大きな違いは品物の売り方に差があるところです。

せどりは放任主義で、一度商品を市場に出した後は基本的に何もしません。

相場に合わせて価格を修正する程度です。相場に任せた売り方と言えるでしょう。

一方、転売は積極的に市場価格を操作しようとします。

市場に出回る数が少ない希少性の高い商品を買占めて、ネットの個人売買ができるサービスで高額な価格をつけて販売します。

はじめから高く売るつもりで仕入れるため、商材は新品でもかまいません。

せどりの覚えておきたいメリットとデメリット

メリット

せどりのメリットは少ない資金でも始められるところです。

古本や中古ゲームを商材にするなら数万円もあれば十分です。

利益は少ないですが、半年ほど続ければ月々1万円ほどの利益が出せることもあります。

商材選びに失敗すると損失が出ますが、せいぜい5,000円~10,000円ほどなので痛手にはなりません。

むしろ経験を積むことで、より利益を出せるようになるでしょう。

以前は出品や発送が手間でしたが便利なアプリやツールが多く販売されているので、せどりにかかる負担は軽くなっています。

学生さんでも気軽に始められるでしょう。また、必要な道具が少なくて済むので、初めて副業する人にはありがたいです。

用意するのは梱包材とハサミ、テープくらいですから、5,000円かかりません。

デメリット

デメリットは在庫を置く場所が必要なことです。

選ぶ商材によっても違いますが、本を選んだ場合、取り扱う商品が増えるとすぐに6畳の部屋の3分の1ほどが在庫に占領されます。

また、せどりをやめる時には在庫をどう処分するかで悩むことになります。

商品管理の手間も問題です。

下手に扱えば商品の価値を台無しにするため、直射日光が当たるような場所には置けませんし、掃除や食事で商品にダメージを与えないように注意することになるので、日常生活の利便性が落ちるでしょう。

転売の覚えておきたいメリットとデメリット

メリット

転売のメリットは商材選びに成功すれば大きな利益を得られるところです。

PS5の本体が転売ヤーに狙われたケースでは、転売されたPS5がメルカリで倍以上の価格で販売され、実際に落札されていました。

せどりと違って市場価格にアプローチできるとこも魅力のひとつです。

フリマアプリの出品数などを参考に市場の流通量を読み、不足しそうな場合は在庫を増やし相場が上がるように働きかけることができます。

値動きを読むのが得意な人なら、他の副業よりも収入を増やせるでしょう。

回転率が高いのも見逃せません。

流行りの商材を扱うので商品が売れるペースが速いです。

在庫が溜まりにくいので精神的に楽です。

デメリット

転売のデメリットはメリットの裏返しです。当たると大きい分、外れると大損害を被ることになります。

仕入れ額が大きいため、商材選びに失敗した時の損失は目を覆いたくなるほどです。

市場価格を吊り上げるために大量の仕入れをした場合は、在庫を処分する問題もあるので余計に落ち込むことになります。

商売敵が多いのもネックです。

扱う商材はどれも競争相手が数多くいる希少品なので、1つも入手できないことも少なくありません。

利益が出せると分かっていても、品物を仕入れることができなければ1円の利益にもならないところが転売の辛いところです。

せどりと転売の違法性について

せどりや転売を違法だと言う人がいますが、基本的には2つに違法性はありません。

市場から適切な方法で商品を購入し、法律に則った方法で販売するのであれば法律に違反する要素は無いと断言できます。

にもかかわらず違法だと言われるのは不正転売の存在があるためです。

不正転売とは不当な手法を用いて仕入れた商品を販売することで、中には結果的に不正転売になってしまうケースもあります。

真っ当な方法で収入を得たいなら、せどりと転売が違法になる条件を確認しておきましょう。

せどりと転売が法律違反に該当する条件

自治体から古物商許可証を得ずに販売している

中古の商品を営利目的で仕入れて販売する場合は、お住いの自治体に申請して古物商許可証を取得する必要があります。

古物売買は許可制であるため、許可証を得ずに品物を売ると古物営業法違反に該当します。

古物営業法違反の刑事罰は3年以下の懲役か100万円以下の罰金となっており、刑事罰のなかでも重い部類に入ります。

取り扱う品物が少ないから、お小遣い程度だからと言っても古物を扱っている以上、法律は厳密に適用されます。

リスクがある行為だと認識して、速やかに自治体に必要な申請を行いましょう。

チケットなどを高額転売している

チケットを不当に高額な価格で転売する行為は、チケット不正転売禁止法で処罰対象とされています。

法律を無視してチケットを高額転売した場合、1年以下の懲役か100万円以下の罰金、もしくはその両方が課せられるでしょう。

具体的には購入したチケットをイベントの主催者に黙って定価よりも高く売ると法律違反となります。

また、不正に販売されているチケットを購入する行為も処罰の対象となるため注意してください。

利益がでそうな価格で販売されていても購入するのは危険です。

著作権のあるデジタルコンテンツを無許可でコピーして販売する

CDやDVDの内容を抜き取り、コピーして販売する行為は法律違反に該当します。

音楽や映像データを正規の品物から取り出し、まとめてメディアにコピーしてフリマサイトに出品することは、パソコンに少し詳しい人なら簡単にできますが、著作権法違反であるため決してしないでください。

デジタルコンテンツには映像や音楽だけでなく文字やシンボリックな図形なども含まれます。

市販物に含まれているこれらのデジタルデータは安易にコピーして販売しないように注意しましょう。

お酒や医薬品など法律で許可制となっているものを販売する

お酒や医薬品は販売が法律で許可制となっているため、許可を得ずに販売すると法律に違反します。

個人間のやり取りであっても許されません。

お酒を無断販売した場合は酒税法違反となり、1年以下の懲役か50万円以下の罰金になります。

医薬品の場合は薬機法違反となり、3年以下の懲役か300万円以下の罰金、またはそうの両方が課されるでしょう。

ブランド品の偽物を販売する

バックや時計などのブランド品の偽物を販売した場合は商標法違反に該当します。

罰則は10年以下の懲役または1000万円以下の罰金、またはその両方です。

購入相手が偽物だと知らなかった場合は、より刑罰が重い詐欺罪が適用される可能性があります。

せどりで法律違反をしないために注意すべきこと

仕入れた商品が本物かどうか確認する

アパレルアイテムを取り扱う場合は、仕入れた商品が本物かどうか念入りに確認しましょう。

中古品を仕入れる場合は保証書が付いている品物を選んでください。

保証書は正規の販売店で購入した証拠ですから、これが無い商品に関しては偽物か本物か分かりません。

目利きができる人であれば自分で確認できますが、そうでなければ保証書付きの品物か、正規の販売店で購入しましょう。

フリマサイトやネットオークションで購入する場合は、販売してるアカウントの評価をよく読みましょう。

偽物を販売していれば評価の欄にクレームが書かれています。

販売許可が必要な商品は扱わない

医薬品やお酒といった販売が許可制になっている商材は取り扱わないようにしましょう。

フリマサイトを見ると医薬品やお酒を出品しているアカウントを見かけますが、これらは全て法律違反です。

「1回くらいは許されるかも」と油断するのは危険です。

許可を取るのが難しい場合は、他の商材を探してください。

なお、お酒に関しては空きビンに値段が付く場合があります。

これに関してはお酒ではないため、法律に触れることはありません。

念のために古物商許可証を取得する

リユースショップで仕入れをしている人は古物商許可証を取得しましょう。

扱っている商品に中古が含まれるお店もあるので、そういったところで仕入れている人も念のため許可証を取得してください。

新品しか扱わない場合、古物商許可証は必要ありません。

しかし、せどりをしていると扱う商材が増えることがあります。

商機を逃さないためには古物商許可証を取得しておくべきでしょう。

まとめ:せどりは手軽に始められて利益が出やすいものの商材選びには注意が必要

せどりは少ない初期投資で始められて、数ある副業の中では比較的利益が出しやすいため初心者におすすめです。

注意したい点は商材選びです。

中古品を販売するには古物商許可証が必要で、医薬品やお酒を扱うには特別な許可が要ります。

無許可で販売すると法律違反となり処罰対象となるため、安易な商材選びは危険です。

ネットで初心者に勧められている商材の多くは中古品なので、古物商許可証を取得しておきましょう。

扱える商材が増えて商機も増加するので、せどりで利益が出やすくなります。

この記事を書いた人

編集者のミオです。金融業界で10年以上の経験を持ち、カード現金化の裏側を知り尽くす。カード現金化のメリット・デメリット、注意点、業者の選び方など、カード現金化に関する最新情報をわかりやすく解説しています。読者が安心してカード現金化を利用できるよう、正しい情報を提供することを心がけている。

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